【ロッドの取説はツマラナイ】
竿もピンからキリまである。
大量生産の廉価版から目ん玉飛び出るような高額のバンプーロッドまで。
高額なロッドは買ったことがないから知らないけれど、どうして竿の説明書はあんなに、素っ気ないだろう。
まぁ、確かに切り替えボタンとかあるわけでもないし、説明のしようがない商品ではあるけれど。
でも何かが欲しい、例えばこのロッドは「この俺様が設計した」とか、「夜も寝ないで、昼寝して考え抜いたアクションだ」とか、生産者からのメッセージみたいなものが欲しいと思う。
「カーボン巻いて25年、その集大成としてこのロッドのカーボンを巻きましたゼ」というようなメッセージが添えられても良いと思う。
大昔、Nakamichiのオーディオ用のカセットデッキを買った時、取説の第一ページに「このデッキを開発できたことを誇りに思います」みたいなことが書かれて、ビックリしたことがある。
初めて生産者の顔が見えた瞬間だった。
我が家のパソコンなどは全部Appleで、iPad、iPhoneなどにはドコにも「Made in China
」とはかかれていない。
必ず「Designed in California. Assembled in China」と書かれている。
「組み立ては中国だけドーー、コイツは俺たちが考え抜いて、最高のデザインで包んだんだ」
これはAppleが自社工場持っていない事もあるけれど、これは一種の誇りでもある。
「コイツは俺たちが考え、俺たちがデザインしたんだ」みたいなAppleのこだわりなのだと思う。
今はどうか知らないけれど、Appleは昔から大企業とか会社などの組織には、トント興味がなかった、興味があるのは個人、とにかく個人だった。
「下(普通の人々)を変えれば、トップ(社会)が変わる」、がAppleのやり方だった。
たぶんそれはAppleがパソコンを、カウンター・カルチャー(反体制として)と捉えていたからだと思う。
【手書きのメッセージ】
話がズレた。
ある日、海で使うフィッシュ・グリップを探していた。
手頃なお値段で、日本製のウミボウズというメーカーのを買った。
驚いたことに、5,000円もしないこの製品に、手書きのメッセージが添えられていた。
紙質が良いとはいえないけれど、「小さな手書きのメッセージ」を手に取り、感激してしまった。
オレはこの手の演出に弱いのだ、思わずプライヤーもここのメーカーのを買った。
年取ったせいかもしれないが、やたら釣具のカタログスペックを追い求める傾向にある。
ユーザーとメーカーを繋ぎとどめるのは、カタログスペックではなくて、最終的には感性だと思うようになった。
例えば、例えばの話だけど5,000円の安物のカーボンロッドに、手書きのメッセージが添えられていたら、それだけで買ったユーザーの心にそのメーカーは残り続けると思う。
だからサ、竿の取説なんとかしろ!
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【ウミボウズ フィッシュグリップ】
何の不自由なく使えている、もちろんしっかりグリップできる。
この値段でケースも付いていて至れり尽くせり、ハッキリいって正体不明の中国製グリップは使いたくない。
以前に中国製日立のブラウン管テレビで、痛い目に遭った。(笑)
お薦めフィッシュグリップ、お試しあれ。