By The Sea

初めての渓流釣りの人へ、街の喧騒を離れ出かけよう

復活の日 (新人類と出版と角川春樹氏)

映画「復活の日」から

角川歴彦逮捕】

角川歴彦が逮捕された、オレは思わず「やったー」と思った。

1993年、平成5年、千葉県警によって逮捕された角川春樹氏、あれから29年、長かった。

もちろんコカイン密輸などという、おとぎ話をオレは鵜呑みにするほどバカじゃない。

 

角川春樹氏に何としても角川書店に戻ってきて欲しい、お願いだから戻って欲しい。

あらゆる芸術の中での最高峰は文学であり、その文学の中でひときわ高くそびえるのが「詩」なのだ。

今現在、詩人の魂を持った人は皆無に等しい。

大谷翔平、彼の活躍は漫画すら超えてしまった

 

【新人類・大谷翔平

アメリカで活躍している、大谷翔平を目にしたとき、時代の区切りを感じた。

彼は「新人類」なのだ、自分の内に秘めたダイナミズムに忠実に生きる、「新人類」なのだ。

「古人類」は彼をアーだ、コーだと御託を並べるが、彼ら「新人類」は生きたいように生きているだけなのだ。

クリスタル・チルドレンまたは、クリスタル・チャイルドと呼ばれているのが「新人類」なのだ。

 

だいぶ前から本を読まなくなった、オレの読む本がなくなったのだ。

オレは物語を読みたい、まだ見ぬ世界の物語を読みたい。

有名人の書いた本や実用書、それらを悪いと思わない。

けれども、それらは物語ではない。

平井和正氏が書いていたが、物語を書ける才能を持った人が、漫画界に行ってしまったと言っている。

今や「マンガ」は世界共通語になり、日本のアニメは世界中を席巻してしまった。

誰が今の状況を予言できたであろうか、世界中の予言者をかき集めても、マンガとアニメの怒濤の進撃を予言できた者はいないような気がする。

角川春樹殿、角川書店に戻ってきて欲しい

 

【物語と新人類と角川春樹

角川春樹殿、角川書店に戻ってきて欲しい。

「新人類」はこれからも増え続ける、当然出版界も変わらなければならない。

「新人類」は貪欲だ、内に秘めたダイナミズムに忠実なのだ、彼らの貪欲を叶えるためには角川春樹殿、貴方が必要だ。

 

平井和正氏が物語を書ける才能を持った人が、漫画界に行ってしまったと書いたが、

漫画は絵だけで出来てはいない、セリフという文章が入っている。

だったら漫画家に小説を書かせればいい、乱暴と思うかもしれないがオレはそう思っていない、これは才能の問題なのだ。

 

電子工学の進歩は留まることを知らず、今や量子コンピュータも視野に入ってきた。

当然これらの技術は世界を変える、出版界も無関係ではいられない。

「紙の本」は高価であってもかまわない、いやこれからは高価になってゆく。

これからの出版は変化を余儀なくされる。

 

有名人が書いた本を手に取って読んでいる、「新人類」という映像はオレの脳裏にはどうしても浮かばない。

「新人類」が手に取る本とは、名も無い「詩人の魂」を持った者が書く、まだ見ぬ世界の物語だと思う。

 

宮澤賢治の「春と修羅」に書かれている

「わたくしといふ現象は

仮定された有機交流電燈の

ひとつの青い照明です」

とは「新人類」のことだと思っている。

 

これから生まれてくる、まだ見ぬ「新人類」のために角川春樹殿、角川書店に戻ってきて欲しい。

五月蠅(さばえ)なす夜は終わったのだ。

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角川春樹角川歴彦

角川春樹の父、角川源義との確執が続いていた頃だ。

映画にもなった「ラブストーリー」の原作を読んでいた角川春樹は、ある場面に釘付けになる。

病気の彼女のため、主人公の彼は父親に金を借りにゆく。

どうやって金を息子に渡そうか、どうやって父から金を受け取ろうか、という金が宙に浮いた状態になってしまった。

その金を受け取り、息子は父に向かって言った。

「お父さん、ありがとう」

この場面で彼は泣いたという。

父との戦いは終わったが、弟との確執は結局終わらないのだろうか。

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