(灯油コンロの外枠はホームセンターで見つけたもの)
以前は子供を連れてよくキャンプをした。
テントは相当古くなった小川テント、防水テープなんか取れてきたけどまだ充分に使える。
それと今では珍しい自立型のコールマンのメッシュテント、もしくはタープを持ってキャンプによく行った。
オートキャンプ場などには目もくれず、ひたすら不便なキャンプ場に子供たちを連れて行った。
理由は不便な生活を屋外で体験させるため。
それと自然とリアルに肌で感じさせたいためだ。
一番手が掛かる作業が食事だった。
「メシを食う」ということがこんなにも手間暇掛かることだと実感するのがこのキャンプだった。セッセと食事を作りセッセと食器を洗う、そんなことしているとフト疑問が湧き上がる。
「自宅とキャンプ場って、ドー違うんだろう」、まぁーここはキャンプ場だ余計なことは考えないことにしている。
もちろん子供にも手伝わせるけど、大半はオレがやった。
キャンプやサバイバルには食料が大切だがそれ以前にもっと大切なものがある、それは火と水だ。
大切な食料を生かすも殺すも火と水なのだ。
相反する火と水、唯一の共通点がある、それは浄化だ。
水は汚れを洗い流す、火は汚れを焼き尽くす。
火を焚ける状況では火を焚いた、夜たとえわずかな炎でもあると自然と子供たちは寄ってきて炎を見つめていた。
炊飯の時はコールマンのガソリンストーブをよく使った、ガスストーブは安定性に欠ける。
少しの風でも炎は安定しなくなるし、風が強くなると火が消えた。
その点、ガソリンストーブは心強かった、寒かろうが風が強かろうが炎は安定し、炊飯にはなくてはならない存在だ。
で、問題はガソリンストーブの燃料、ホワイトガソリンだ。
価格が高い、なんでこんなに高いのかドーにもコーにも納得できない、高いのにはそれなりの理由があるんだろうが心情的に納得できない。
だって2リットルのホワイトガソリンが約1000円もするのだ。
アータ、リッター500円ですゼ。
クルマのレギュラーガソリンがリッター約150円、なんでコーも違うの?
ビンボーなオレはいつもこの価格差に疑問を感じていた。
灯油ならもっと安いのに・・・・。
ふと思い立って灯油ストーブを探してみた。
Yahoo!のオークションサイトを探すとあった、東日本大震災のこともあったし、ストーブ本体の品質への不安もあったけど買った・・・・。
決め手はお値段、や、や、安い!1500円よ!、1500円。(Amazonでの価格)
物が届いて早速チェック、メイドイン香港だ、まずはストーブが入っている段ボール箱、これが生まれて初めて見るほどの低品質、お粗末な紙質でナントか段ボールの体をなしている。
そして、ストーブを組み立てる、簡単な組み立てなのだがチャンと精度が出ていなくて燃焼筒が上手くはまらないモウ、力技ではめ込んだ。
なので燃焼筒が少し斜めになっている。
そしてグリーンの塗装、モウこれが芸術的に薄いのだ。
本体を構成する鉄板に書かれた文字が透けて読めるのだ不思議なもので、もうここまで低品質だと逆に興味が湧いてきた。
どこで聞いたか忘れてしまったが昔は中国の住宅には台所が無かったらしい。
じゃあ、どこで炊事をするのかといえば外でやったらしい、そういった事情でこういった灯油コンロの需要があるのかもしれない。
で、実際にキャンプに持ち込んで使ってみた。
点火は点火用のライターを使った、燃焼用の芯は木綿の材質で燃焼時間と比例して燃えて短くなる、反射ストーブの硝子芯とは違うので注意が必要。
点火して少し待つとブルーの炎になる。
この灯油ストーブで実際にご飯を炊いた、鍋は少しのススが付いたが途中炎が消えることも無く長時間の煮炊きには、ホント向いている。
燃費に関してはピカイチ、燃料が灯油なもんでホワイトガソリンを使っていた環境と比べると燃料代なんてタダみたいなものだ。
しかしだ、ストーブ本体が華奢なもんで大きな鍋での煮炊きには向いていないし、安全性確保が全くないので自宅では使いたくない、あくまでキャンプか緊急時での使用にとどめようと思っている。
キャンプでの使用なら全く問題は無かった。
どっかのメーカーでチャンとした灯油ストーブ作らないかなー。