4月11日、ルパン三世の原作者のモンキー・パンチさんが亡くなった。
マンガのルパン三世はほとんど読まなかったが、アニメは本当によく見た。
ルパン三世に出てくる石川五右衛門、次元大介、峰不二子、実によく考えられたキャラクターである。
峰不二子の存在も重要で、女の集大成みたいなところもある。
女性はとにかく、今が大切、過去も未来もない、今を生きるのが全てだ。
「今」を生き抜くために女達は化粧をする。
過去にどんなイイ男がいたか、未来の王子様も女達はバッサリ切り捨てる、「今」が全てなのだ。
ルパン三世はもちろん男で、過去いかに華々しく戦ったか、未来はどうあるべきか常に考えているのが男。
で、そこには現在がスッポリ欠け落ちている。
だからルパン三世は面白い。
マンガのルパン三世はほとんど読んでいないので、アニメのルパン三世で話を進める。
アニメのルパン三世は女性に対して暴力を一切しない、女性は保護すべき対象で、愛すべき対象だ。
ナもんだから女性に暴力を振るう男の話を聞くと、ルパン三世の爪の垢を煎じて飲ましてやりたいと思ったりする。
辛くて苦しいときも、ヘラヘラ笑える精神力、彼は決して途中で諦めたりはしない。
ルパン三世は悪の陣営に属する人間だ。
間違っても善に属する人間ではない、この物語の面白さはこれだ。
「悪をもって悪を制する」、ルパン三世の物語の本質は正にここにある。
宮崎駿監督の「カリオストロの城」はこの本質から離れた視点で出来た作品だと思っている。
キレイゴトがまかり通る現在、「これはこうだ」と言い切れる人間がいなくなってしまった。
だからこそルパン三世はこれからも生き続けるだろう。
いつの時代も新しい物語を生み出せるのは若い人だと思っている。
分かっていそうで、わかっていない常識で縛り上げられた大人では物語は生み出せない。
石頭では物語は生み出せないのだ、ガンバレ若者！
オレは釣りに行く。
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【ルパン三世のテーマ曲】
こういう人達を見ていると世代が大きく一巡したと思う。
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