【災害発生時は晴れとは限らない】
台風19号は広い範囲で猛威を振るった。
被災された方はこれからが大変です、日ごとに気温が下がっていくため体力の消耗が気に掛かります。
今回、雨の日の被災を想定し蒸れない、透湿性レインウェアについて書いてみました。
透湿性レインウェアは雨の日の避難や避難先への移動、家などの修理などで持っておきたい品です。
また、雨が降っていなくてもレインウェアは保温のための着用をお薦めします。
適度な透湿性があるので曇り空や屋内での着用が可能で、ビニール袋やゴム引きのレインウェアでは蒸れてしまうのでこうはいきません。
【傘を持つと自然と行動を制限してしまう】
今回の災害を例にして災害時の透湿性レインウェアについて書いてみます。
透湿性レインウェアとは雨の侵入を防ぎ、蒸れの原因の水蒸気を外に逃がす素材を元に作られたレインウェアです。
災害時に雨の場合、雨量に関係なく傘は最初から放棄した方が賢明です。
しっかりとしたレインウェアーを着用します、袖口から水が浸入しにくいものを選びましょう。
レインウェアを着用するときは、必ず帽子をかぶりましょう、帽子のツバが顔へ雨が直接当たるのが軽減されます。
その際、レインウェアのツバ(ひさしの部分)と帽子のツバがズレないよう洗濯バサミで固定しておくと快適です。
【雨の中の避難はリュックを背負え!!!】
雨の日の避難など徒歩で移動する際、必要な物は必ずリュックを使用し両手を空けておくことが大切です。
最初リュックが雨をはじいてくれますが、いずれかならず濡れてきます。
一度リュック内への水の通路ができると、リュック内に水がたまるようになります。
それを避けるためあらかじめ、大きめで厚めのビニール袋をリュック内に入れ、ビニール袋に必要な品を入れようにしましょう。
リュックをビニールなどで覆う方法もありますが、いずれ必ず破れます、お薦めしません。
【体温低下は体力消耗と思考力の低下を引き起こす】
晩秋で雨量が多く強風のとき急激に体温が奪われます、寒さは体力の消耗、正常な判断力、思考力の低下を引き起こします。
体温低下を防ぐため、レインウェアの下にはフリースを着るようにしましょう。
フリースはアウターではありません、インナーです、避難先の屋内でもフリースの上に何か一枚着ると保温性がかなり高くなります。
レインウェアはできるならば透湿性のあるのが最良です、ビニール製のレインウェアはいずれ内側に結露が起こり下着などが濡れてきて、濡れた下着は冷え始め体温を奪い疲労を早めます。
レインウェアのカラーは、迷彩色、紺、黒、茶などの周りの環境に溶け込めやすいカラーはやめて、赤や黄色、白などの派手なカラーを選びましょう、発見される可能性が高まりますし、人が集まる避難先でパートナーを探しやすくなります。
【透湿性レインウェアの弱点】
透湿性レインウェアの欠点として、夏場など外気温が上がると透湿性が落ちてきます。
逆に秋冬など外気温が下がるとレインウェアの内と外気温の差が大きくなるため、透湿性がフルに発揮できるようになります。
強風で雨天での長時間の着用はいずれ浸みてきます、これは透湿性レインウェアの宿命みたいなものです。
リュックを背負っての夏場などは、むしろビニール製のポンチョなどが快適です。
ポンチョは下に雨が滴り落ちるので透湿性のパンツが必要です。
【レインウェアは雨が降っていなくても使える】
レインウェアは雨天でなくても使えます、被災時が寒い日などはレインウェアはアウターとして着ると保温にも優れています、またインナーでフリースを着ると更に保温効果はあがり暖かく過ごせます。
透湿性のレインウェアは、使っているうちに、いずれは水が浸みてきます、これは避けられないこととしてある程度の覚悟が必要です。
ここでは災害時の一般の人達のレインウェアを念頭においているため、高価なゴアテックスなどは必要としないと思いますので説明はしません。
強風、豪雨下での長時間移動などは、あまり現実的ではありませんので安い透湿性レインウェアで充分だと思います。
【透湿性レインウェアの購入の目安】
目安として〖耐水圧・10,000mm 透湿度5000g/m2 24h〗
これが満たしていれば充分使えます、あくまで一つの目安です。
耐水圧の数字が大きいと水の侵入がしにくくなります、透湿度は数字が大きいと蒸れにくくなります。
ワークマンで販売されている、透湿性レインウェアはなかなか良い評価ががあがっていて、自分自身とても興味がある商品です。