By The Sea

初めての渓流釣りの人へ、街の喧騒を離れ出かけよう

令和四年(2022年) 7月18日の渓流釣り (番外編・後編 激流の中のレインボー)

これは春先の写真、ここの堰堤で釣った、減水だから水量はもっと減っている

【後編の始まり】

すぐに気に入った、ダイワのストラップサンダル。

これで渓流釣りをやろうというのだ、ダメなことは最初から分かっていた。

オレは、イソイソと下流域の堰堤に向かった。

 

このダイワのストラップサンダルを、ブログに書いてみようと思ったのだ。

現場に着くと、一切の装備をクルマに置いて、ロッドとカメラの入ったウェストバックを背中にたすき掛けにして、背負い込んだ。

ルアーはさっきイワナを掛けた、パニッシュ70Fがそのまま着いていた。

このパニッシュは前に、「イブニングライズをミノーで釣る」以来で、フックは暗くなることを前提にしていたため、カエシはそのまま残し、バーブレスにはしていなかった。

ちなみにフックはがまかつの、トレブル17でサイズは8番だ。

【装備は置いてきた】

ダイワのストラップサンダルを履いて川に入ると、滑る滑る。(笑)

やっぱりフェルトには敵わない、しかし足の追従性はスゴくよく、それはそれで快適だった。

 

堰堤の少しだけ水面からでた場所で釣ることにした。

堰堤の中では、何カ所か1.5m四方くらいの升席みたいにになっていて浅い、そこに堰堤の白泡となった激流が流れ込んでいた。

ヤマメが掛かったら、ゴボー抜きだナンテ気楽に考えていた、なぜなら一切の装備をクルマに置いてきたから。(笑)

ダイワのストラップサンダル、水中でも足への追従性は問題なし、ますます気に入った

 

【パニッシュ70Fを引く】

激流を横切るようにパニッシュを引く、しかしラインもパニッシュも白泡で見えない、あまり強く引くと浅いので根掛かりする。

このサンダルでは動けないから、回収も出来ない。

引き方が分からないから、パニッシュをタラタラ引いた、無事にパニッシュは戻ってきた。

 

二投目、ほぼ同じコースを狙ってパニッシュを引いた。

ドーンいきなり何かがパニッシュを喰った、暴力的な力でさほど深くない激流の中を暴れ回る、一体何が起こったんだ。

ロッドは信じられない角度でひヒン曲がっている、とにかく釣り人の本能で「重量物」を引き寄せに掛かった。

なんと暴れる「重量物」は寄ってきた、しかし寄せてくる前方にはさほど大きくないが流木があった、まったく気がつかなかった。

 

もう考えているヒマは無い、ウルトラライトのロッドでは流木上を乗り越えられない、勝負に出ることにした。

ネットもない、装備をクルマに置いてきたことを、後悔した。

さらに悪いことに、サンダルを履いている、動き回れば間違いなく転倒する。

【ラインとフックの強度だけが頼り】

流木の所に来たところで、ロッドの弾力を使わないで、乗り越えることにした。

考えているヒマは無いのだ、ロッドとラインとルアーを一直線にした。

根掛かりを外すあの方法だ、バリスティックのスプールを手で押さえつけ、引いた、ラインとフックの強度だけが頼りなのだ。

 

流れとの相乗効果なのか、流木に魚が少し乗って、腹が見えた。

で、で、デカイ、いいや違う、デカすぎる。

豊満な腹を見て、なぜかオレは「エロい」と場違いなことを思った、こんなことは初めてだった。

 

【心臓を貫いた】

豊満で白く輝く腹部を見て、瞬間に頭に血が上った、頭の中が真っ白になった。

体の一部が水面上に出たことで、「彼女」は猛烈に暴れ出した、虹鱒だ!!

圧倒的な大きさだ、50㎝?、いや60オーバーか、オレにとっては長さよりその重量が圧倒的破壊力でオレの心臓を貫いた。

 

オレはさらにロッドを引いた。

その瞬間ロッドが軽くなった、フックが外れた・・・・。

フックが外れた瞬間から記憶が飛んでしまった。

 

気が付くとオレはロッドを持って、突っ立っていた、手も震えなかったし、足も震えなかった。

何も考えられなかった、心が戻ってこなかった。

パニッシュのフックを見ると、開いていた、あんな狭い場所で激流の中、さほど深くもない、ドコに身を隠していたんだろう、オレには理解できなかった。

フックは2本開いていた、インクス・レーベルのナッゾブレードの威力に頭が下がる、ちなみにフックはがまかつのトレブル17、サイズは8番でカエシ有り、あまり良い状態で掛かってないかも