渓流の流れのどこに魚は居るか?
魚の居る場所にルアーを通して釣りをしていきますが、イワナとヤマメでは定位する場所が違います。
流れの速い場所にはヤマメが、流れの緩い場所にはイワナが定位します。
目安としてヤマメの定位する流れの速度は30㎝/s、つまり1秒間に30㎝の流れの速度になります。
この速度を覚えておく必要があります、この速度を基準に置き季節によって定位する場所を予想してゆきます。
1秒間に30㎝の流れはなかなか測れる事は困難です、そこで5秒か10秒に時間を延ばし流れの速度を測ります。
5秒では150㎝、10秒では300㎝にして流れをはかります。
具体的には現場で木片や小さな小枝などを探し、それを流れに入れて速度を測ります、大まかでかまいません、この速度を目に慣らしておきましょう。
この表層の速度〖30㎝/s〗を基準として覚えておきましょう、この流れの速度にヤマメは定位し、そしてイワナはこの基準の速度の半分〖15㎝/s〗に定位します。
渓流釣りは流れを理解する事につきます、この〖30㎝/s〗、〖15㎝/s〗の流れを読めない限り渓流で釣りは出来ません。
シーズン初期は〖30㎝/s〗より遅い流れに定位し、最盛期には〖30㎝/s〗より速い流れに定位します。
また、表層と低層では流れの速度が違います、けれども初心者は表層の〖30㎝/s〗をなんとしてでも覚えておく必要があります、なぜなら〖30㎝/s〗この速度を中心にして釣りを組み立ててゆくからです。
例えば表層の速度が〖60㎝/s〗でも川底は凸凹していて必然的に流れは遅くなります、底に大きめの石があればその後ろの流れは遅くなり〖30㎝/s〗の流れが発生すればヤマメはその流れに定位します。
イメージすることは釣りにとって重要なことです、間違っていても問題はありません、間違っていたらやり直せばいいのです。
間違いを恐れず水中の〖30㎝/s〗をイメージしましょう。
(参考資料・伊藤稔著 山女魚遊学 つり人社)