By The Sea

初めての渓流釣りの人へ、街の喧騒を離れ出かけよう

白神山地は観光地ではない、八千年まえから普通の山々があることの偉大さ

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白神山地で釣りを覚えて、オレは幸せだった

渓流釣りを覚えたのは白神山地、当時は淵もしっかりとした水深もあったし、少しくらいの雨では濁りも入らなかった。

キャンプも白神山地で覚えた、熊も普通に居たけどお互いテリトリーを守っていたような気がする。

これがどこにでもある普通の山だと思っていた、長い間。

 

何の変哲のない山で、突然外国人と出くわす事が多くなった。

腹の出たデッカイ白人と秋田の山の中で、バッタリ出会うのだ、ビックリしますゼ。

何たって外人はデカイ、オマケに毛深いし熊とサイズがあんまり変わらない。

最初はオレは狸に化かされたと本気で思った。

 

こんな辺鄙な秋田の山に来る分けが、知りたかった。

それから数年して、白神山地世界遺産に登録された。

ようやく山の中で出くわす白人の意味が分かった、彼らはたぶん世界遺産の調査員だったのだ。

 

白神山地世界遺産に登録されたことに驚いた。

オレはこんな普通な山が日本にはまだまだあるだろう、そう思っていた。

ところが、ここにしかないというのだ。

オレは驚いた、人の手が入っていない山がここにしかないのだ。

 

日本には多くの世界遺産がある。

見応えのある自然、歴史的な建築物などなど。

批判されることを覚悟していうけど、白神山地は観光地ではない。

人の手が入っていない山々があるだけなのだ、それ以上でも以下でもない。

8000年前には今のようなブナ林があったといわれている。

 

オレは白神山地世界遺産として脚光を浴びることを恐れている。

人は理屈を付けるのがうまい、理屈が通れば人は何でもする。

白神山地世界遺産であろうが、なかろうが、白神山地白神山地であり続けるためには、人々から遠ざかるだけしかないと思っている。

オレは間違っているのだろうか?