By The Sea

初めての渓流釣りの人へ、街の喧騒を離れ出かけよう

遊動フックシステムを渓流用ミノーに取り付けた・・・結果 

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渓流用ミノーとして初めて買ったダイワのミノー、でも大きい

【渓流用ミノーとして買ったけど11㎝もあった】

初めて買った渓流用として買ったミノーはダイワから発売されていたもの。

当時は渓流用ミノーはなく、散々探し回りましたが適当なのが無く、ようやく見つけたのが、上の写真のフローティング・ミノー、重さはフック無しで5グラム、11㎝です。

鱗のイメージをヘコンだラインで表現されていて、リアルさを感じて買ったような気がします。

 

けれども、思ったほど飛距離が出ませんでした。

フック無しでは5グラムなので、ウルトラライトロッドでは十分な重さですが、その頃のキャスティングの未熟さ、ラインの特性、空気抵抗の多さが重なって、考えていたほど飛距離が出なくがっかりしました。

長さが11㎝で、その大きさが原因なのか一匹も釣れず、すぐに家のルアーボックスにしまい込まれ二度と使うことはありませんでした。

 

【世界観が変わったパニッシュ55㎜】

それからしばらくしてスミスから発売されたパニッシュを使ってみました。

小さく軽いパニッシュは心配をよそに、驚くほどの飛距離が出ました。

今までスプーンでナントか釣っていたヤマメ、イワナがバッタバッタと釣れ始めたのです。

正に世界がガラリと変わりました。

本当にどこに投げても釣れたのです、あの気むずかしいヤマメまでが次々とパニッシュを襲いだしたのです。

 

【リンク先・パニッシュという名のエクスタシー】

iwana99.hatenablog.com

 

【バラシ多発のミノー】

しかし、スプーンのシングルフックと比べバラシが多発しました。

原因が分からず相当悩みました。

その原因が分かったのは、雑誌で山本寛太郎氏の記事でした。

ベリー・フック(腹)に掛かった場合、ミノーのボディが支点となったテコの原理でフックが外れるということでした。

 

山本寛太郎氏の遊動フックシステム】

山本寛太郎氏の記事ではベリー・フックとテール・フックがヒットと同時に、ミノー本体から外れる「遊動フックシステム」でした。

目から鱗が落ちるとはこの事でした、とにかくヒットしたらボディからフックが外れると、テコの支点が無くなる、新しい発見でした。

 

シーバスのバラシ軽減のための「遊動フックシステム」でしたが、私はパニッシュ・フローティング・ミノー55㎜に「遊動フックシステム」を取り付ける事を真剣に考えるようになりました。

そして、考えついたのが下の写真です。

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これはDDパニッシュ65㎜フローティング



ミノー本体とフックを1号の糸、4~5㎝くらいの長さで結び、それをミノー本体をに一周巻き、スプリットリングを電線から取ったワイヤーで止める方法をとりました。

細い銅線を束ねたワイヤーは、細い一本のスチール製のワイヤーに比べ何度延ばしたり曲げたりしても折れず、錆びないため電線を使いました。

 

その頃、すでにパニッシュのテール・フックは付けていませんでした。

渓流魚相手にトリプルフック二本は、魚へのダメージを考えるとやり過ぎでは無いかと思うようになっていたからです。

 

【改造ミノーの無残な姿】

あの小さい55㎜のパニッシュを泳がすのには、妥協の連続だと思っています。

ギリギリの設計だと思います、そのパニッシュに改造を加えるのは特性をガラリと変えるはずです。

キャストしてみて分かりました、余計な1号の糸と束ねたワイヤーを背負わされたパニッシュは、泳がなくなり無残な姿をさらけ出しました。

 

泳がなくなったパニッシュを無理矢理泳がすため、トウィッチングを多用するようになりました、トウィッチングの間隔を延ばしたり縮めたりしながら。

フローティング・ミノーを浮かせながら釣る、リフト&フォールのような釣りを始めたのは多分この頃からのような気がします。

当時はそれでも釣れました、けれども渓流用ミノーが一般的になると泳がない改造ミノーは無残なものでした。

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この状態でトウィッチングを多用した



今ではこの「遊動フックシステム」はある程度の大きさを持ったDDパニッシュ65㎜などにしか使っていません。

 

令和二年、あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。