【トラブル続きの渓流2019年】
昨年は、渓流のベストシーズンをまるまる棒に振ってしまった。
連休明けからのベストシーズンなのに、ナント風邪を引いてしまったのだ、風邪を引くのはオレにとって珍しいことなのに。
悪いことに咳が止まらない、夜は咳で寝られない。
元々病院が嫌いで嫌いで、オマケに注射が大っ嫌いなのだ。
それで、体力が急降下、チョットした階段を上れないのだ、もう釣りどころでは無い。
さすがにこれではマズいと渋々、病院に行った。
先生がいうには「あなたの肺は汚い」だった、渋々タバコの本数を思いっきり減らした。
ベストシーズンが過ぎてゆく、釣りには行ったけど1時間か2時間くらいの釣りの体力しか無かった。
こんなことは初めてのことだった、以前「ねずてん物語」を書いたから怒った山の神様が出入禁止にしたと本気で思った。
山の神様の眷属である狐の弱みを世間にさらしてしまったから、ホントにそう思った。
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【リンク先・ねずてん物語1〜3話】
〝ねずてん〟とはネズミの天ぷらという意味
NO1・ネズミの天ぷら NO2・決行前夜 NO3・炭鉱事故
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【相棒との別れ】
オマケにギックリ腰になってしまい晴天の休日、自宅で休養していた。
仕事では忙しい部署に異動になって休みは取れない、ギックリ腰、咳の三重苦で灰色の日々。
さらに長年連れ添ったランディング・ネットを釣り場に忘れてきてしまった。
ホームセンターで買った安物だけど、そんなもの問題じゃ無い、どこへ行くのも一緒だった相棒なのだ。
それがチョットしたことで、永遠にオレから離れていってしまった。
【見てないからナントでもいえるけど、本当にデカかった】
釣りでは最大級と思われるイワナを逃してしまった。
その日の渓流はかなり濁っていてシルエットの大きいパニッシュ85㎜を考えたが、こんな真っ昼間デカイのは出ないと思い、シュガーミノー60㎜、カラーはセオリー通り赤金にした。
第一投目で来た、合わせたが動かない、根掛かりを考えたが、慌てる様子も無く悠然と上流に泳ぎ始めた。
デカイ、正真正銘のトロフィーサイズだ、腕に掛かる力が今までに無いトルクを感じる、重い!今までに無く重い。
オレもユックリと上流に移動し、魚の向きを変えようと必死だった。
ロッドが真上に来てしまった、このまま後ろに下がるかロッドを下げラインを巻き取るか迷った。オレはラインを巻き取る方を選択した、岸から離れるのを嫌ったからだ。
【間違いなく50㎝オーバーのイワナ、一生に一度有るか無いかの大物】
オレは急いでロッドを下げた、その瞬間ラインのテンションが抜けた。
なぜバレた!その場に立ちすくんで何も考えられなかった。
一生に一度有るか無いかの大物、その姿を見られなかったことは更に失望感を高めた。
スレで掛かったのか?
いいや違う、スレで掛かると意外と外れにくいものなのだ。
フックをチェックしたがフックポイントも鋭い、そしてあの重量感だったのにフックは開いてもいなかった。
あれはヤマメでは無い、間違いなく超大物イワナだ、過去最高記録が44㎝でネットインまでかなり時間がかかった。
今のはあれとは違う、次元が違う、確実に50㎝オーバーのイワナだ、わずかばかりの油断と判断ミスがオレを責め立てる。
やっぱり「ねずてん物語」のせいかなー。
オレは釣りに関しては信心深いのだ、山の神様御免なさいーーー。