【初めての日曜大工】
すっかりブログの更新をしなくなった。
これには訳がある、今屋根の修理をしているのだ、自分で直している。
話すと長くなるが、手短にいえば金がないからだ。
で、よくもやろうとしたものだ、日曜大工もやったことがないのにだ、ノコが上手く使えない、だから真っ直ぐ切れない、同じく釘を真っ直ぐ打てない、などなど。
【苦悩の日々】
第一に屋根の構造を知らない、垂木(たるき)という言葉を知らなかった、頭の中では斜めの棒なのだ。(笑)
作業している時間より、考えている時間が長い、もしくは途方に暮れている時間が長い。
なもんで、あれよあれよいう間に日が暮れてゆく、一難去ってまた一難の連続、そのつどホームセンターに材料、もしくは工具を買いに行く。
で、なおさら余計に時間が掛かる、これが積み重なると「後悔」の二文字が頭の周りを、ヒラヒラ踊り出す。
ネットで垂木の補強を日曜大工でやっている人は、ほとんどいないし、やった人は屋根を剥がして補強する本格的なものばかり、検索では大部分のものは業者のPR記事か動画ばかりで、こんな酔狂なことをやるのは、どうもオレくらいらしいのだ。
撤退か貫徹か、オレが選んだのは貫徹、というかもう後戻りできない状態で、初雪が屋根を覆った朝、オレは腹をくくった、「雪が積もってもやり続ける」と。
【屋根裏の釣り人は苦悩する】
9月から竿を振っていない、以前だとトテモじゃ無いけど考えることすらできなかったことが起きている。(笑)
屋根の修理で最大の目標は、垂木の補強でこれをやり遂げるには、どうしても屋根裏に入り込む必要があった。
オレの脳裏ではスイスイと屋根裏を徘徊し、屋根裏に足場を造りあげる・・・・はずだった。
現実は常に冷酷だ、オレの脳天気さをものの見事に、屋根裏は打ち砕いてしまった。
狭いのだ。(笑)
オマケに暗いのだ(笑)・・・・当たり前か。
【日の当たらない場所】
一番狭い所はわずか25㎝、ノー味噌のあまりつまっていないオレの頭がなんとか通る空間をくぐり抜けて行かねばならない。
今回だけは脳味噌が詰まっていない頭と、痩せた体型に感謝した。
移動は常にほふく前進、これを道具、資材を持ってやる、何度かやっていると胸が痛くなる。
屋根裏は閉塞感が漂う空間だ、江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」というミステリーがあるけれど、同作品を見事に打ち砕くくらい現実の屋根裏は、暗く不潔でそして狭い。
「家」という空間に光の世界と、闇の世界があることは、軽い驚きだった。
狭い屋根裏で作業をしている時間が、辛かったし後悔し始めたのも屋根裏だった。
あまりの閉塞感にスマホやiPadを持ち込んだりした、屋根裏でもチャンとWi-Fiの電波は届いた。
最悪なのは屋根裏にスマホを置き忘れることだった、取りに行くにはそれなりの決断が必要だった。(笑)