【米代川の水位上昇が止まらない】
7月15日、雨が止まない、米代川の水位がグングン上昇している。
強い雨ではないけれど、青森、岩手、秋田がスッポリ雨雲に入っている。
最初はそれほど危機感を持っていなかったけれど、午後5時頃ついに危険水位まで米代川の水位が上がった。
消防団の話によると、深夜3時頃に堤防を越えるらしい、すでに避難勧告が出ている。
カミさんのクルマを避難させ、オレのクルマに寝袋や着替え、食料など積んで避難所への準備を済ませ風呂に入ることにした。
自宅は水害に不利な位置にある、約2㎞上流には釣りに行く藤琴川が合流、さらに上流にはサクラマスで有名な阿仁川が合流している。
15日の海は中潮で満潮はすでに過ぎている、16日は大潮で満潮が午後1時なので心配は少しだけ減った、水位が堤防を越える深夜3時は干潮から少し時間が過ぎた頃なので、米代川の流れにブレーキが掛かることはなさそうだ。
前回の大雨は、米代川の堤防ギリギリの水位で、大潮の満潮が重なった、あの時はもうダメかもしれないと思った。
【水位上昇が止まった】
避難先の小学校体育館で、米代川の水位をネットでチェック、水位は上昇し続ける。
10分間隔で水位が更新される、0時過ぎようやく水位約6mで上昇が止まった、ほぼ堤防と同じ水位、越えなかった。
心底嬉しい、それから少しずつユックリと水位が下がり始めた。
オレは峠を越えたと判断、持ってきた本を読んで寝た。
川幅約200mに、溢れかえるほどの泥水を連想させる濁流、それがかなりの速度で流れる、見ているだけで無力感に取り憑かれる、もう川というより動く湖だ。
17日、藤琴川に行ってみた、思いのほか濁りが入っていない。
白神山地が世界遺産になった後、白神山地の森林伐採などができなくなり、人の手が入らなくなると、川が変わった。
盛んに林道や森林伐採をやっていた頃、藤琴川などは雨が降るとすぐに水位が上がり、濁りが簡単に入っていた。
でも、開発などが止まると、少しくらいの雨では濁りが入らなくなった、これが本来の姿なのだと思う。