【大物釣釣りへの憧れ】
釣りである程度の数釣りを出来るようになると、大物釣りに傾き始めます。
人それぞれですが、私の場合も釣りを重ねるごとに大物釣りに傾いていきました。
ビッグサイズのイワナ、ヤマメを狙うため夕まずめに時間帯を絞った時期がありました。
以前から狙いを定めていた場所があり心躍らせ出かけました。
堰堤の上で、小さな湖と行った表現が当てはまるような場所です。
【人生最大のライズ音】
周囲はすでに薄暗くライズが始まりました、キャストしたいけれど狙いは大物です。
大物のライズが始まるまで釣り始めたい誘惑に耐えました。
周囲が暗くなるとライズが終わり静けさが辺りを包み始めたときです、落石を思わせる水音がしました。
「ドーン」という音がしています、落石があるような場所ではないし、暗くて状況が見えません。
けれども「ドーン」の音が続いています。
魚だ!、それも「超」が付く大物。
真っ暗な世界で始まった超超大物のライズの音に、本当に魚かどうかの疑問を持ち始めると急に恐怖心が湧き上がりどうすることもできません。
怖くなったのです。
更に山の夜の不気味さが追い打ちを掛け、キャストすることさえ忘れてしまいました。
【確信と挫折】
ロッドは5.6フィート、明らかに非力であり役不足です。
釣りを断念しました。
それからしばらくして昼の明るい日、現場を下見に行きました。
明らかに釣り座と思われる場所がありました、狙っている釣り人は他にもいたようです。
竿を立てかける木が打ち込まれており、餌釣りの人のようで、打ち込まれた木のサイズから予想すると、海の投げ釣りや鯉釣りの竿を持ち込んだようでした。
この人は釣れたのだろうか?
ここには絶対にいる、誰かが作った釣り座がそう囁いています。
だとしたら1メートル級のイワナ・・・、でもメーター級のイワナなんているのだろうか?
正体を見てみたい、どうしても「ドーン」の水音が頭から離れません、今でも・・・。
その後再度計画を立てましたが、仕事が忙しくなり計画は実行されることがありませんでした。
その場所は大雨などで砂が入り込み堰堤は埋まり、今では単なる浅瀬に変わり果てました。
なせあの時、万難を排して実行できなかったのだろうか、勝利の女神は二度と微笑んでくれることはありませんでした。
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