【一度やりだすと止まらない日本のメーカー】
今使っている渓流用リールやロッドはいい加減古くなった。
買う予定は立てるのだけど、他の物を買ったりで結局、買わずじまいになったしまった。
最初に買ったリールはAbuのC-3で、当時は国産のリールでは渓流用のリールはまだ無かった。
しかし、ルアーフィッシングに人気が出始めるとダイワ、シマノは一斉にラインナップをそろえ始めた。
で、勢いが出始めると今度は止まらない、止められない。
【NFTとシマノ】
ロッドもそうで、昔NFTというロッドのメーカーがあった、NFTはカーボンをX状に巻いたスパイラル・ロッドが売り物のメーカーだった。
シマノがNFTを吸収合併してから、シマノはロッド作りを一気に加速させた。
今でもシマノのロッドは、スパイラル構造をウリにしている。
【特許数ではダイワ】
シマノのシェアはダントツだが、ダイワだって負けていないシマノに比べ、ダイワの特許数はダントツに多い。
日本のメーカーって不思議で、何かをやり出すと止まらないのだ。
昔は海外のメーカーもそれなりの存在感があったけど、今ではスッカリ、ダイワ、シマノに駆逐されてしまった。
リールに至ってはもはや精密機器といって良いほどの、精度で加工され組み立てられている。
【この狭い国にひしめきあう自動車メーカー】
カメラもそうだ、一眼レフ、ミラーレスなどは99%日本製だ。
フィルムカメラからデジタルカメラに移行すると、もう海外のメーカーは付いてこれなくなった。
自動車のメーカーはこの狭い国に、片手の指では足らないほどのメーカーが生存している。
二輪を含めると両手がいる、オマケにHONDAはジェット機まで作っている、こんな国は他には無い。
【電気屋が作ったカメラ〝α〟は信者を増やせるか?】
日本のユーザーは一つの特徴がある。
それは「口うるさい」だ。
釣りでは〝ダイワ教〟、〝シマノ教〟みたいに熱心な信者がいる。
カメラも同じ〝Nikon教〟、〝Canon教〟の信者がいて、SONYはミノルタのカメラ事業を買収、電気屋が作ったカメラで〝α教〟を育て上げられるかが、多分分かれ道になると思う。
ガンバレ、SONY。
そんな趣味性の強い製品を作るメーカーのユーザーは「口うるさい」傾向にあり、世界を席巻したのはある意味で日本のユーザーの存在が強くあると思う。
〝ナントか教〟と違って日本の〝メーカー信者〟はブーブー、アーだ、コーだと教団に向かってモンクを垂れるのだ。
【日本人の特異性】
昔、NHKの教育を見ていたら、名前は忘れたがある大学の教授が出ていた。
教授は日本とアメリカの生産機器の研究をしていた。
内容は同じ生産機器をアメリカ、日本で同時に稼働させる、稼働時間、メンテナンスなど条件をまったく同じにする。
それで、ヨーイ、ドンで生産機器を稼働させる。
その生産機器が10,000時間、稼働できる設計だとする。
すると、詳しい時間は忘れたが、日本人が動かすと9,000時間とか11,000時間までトラブル無しで生産機器が稼働するそうである。
で、アメリカ人が動かすと8,000~9,000時間までしか稼働できないそうである。
これは人種の善し悪しでは無く、そういう事実があるそうなのだ。
教授は原因は分からないと、ハッキリ言っていた。
【ある大学の教授の話】
その教授が最後に話した体験談が今でも覚えている。
教授がある町工場に出向いた。
しばらくその工場に行っていなくて、研究の初期の頃参考にした町工場だった。
町工場に入ると、驚くことに当時、高卒で入った人がまだいた。
彼が教授を見つけると、こう言った。
「先生、この機械ようやくワンサイクル、1秒縮めました」
と、嬉しそうに言った。(詳しい秒数は忘れてしまった)
教授は涙が出るほど嬉しかったそうである。
この工員は、長い年月ここで働き、恋人ができたかもしれない、色々な事があっただろう、嬉しいこと悲しいこと、そして結婚して子供が出来た。
その長い年月、同じ機械をガッタン、バッタンと動かし続け、ようやくワンサイクル1秒縮めた。
たった1秒、しかし教授は嬉しかったと言っていた。
教授は最後にこのように締めくくった。
「こんなことをできる国は世界中どこを探しても無い、日本人しかいない」と。
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【ニーチェア】
日本人が作った最高傑作だと思う。
この椅子はインドアでは無く、アウトドアで快適性を発揮できる椅子だと思っている。
価格:44,000円 |