【か、か、買ってしまった】
一目で気に入ってしまった23ストラディック、こんなにもカッコイイとは思ってもみなかった。
上州屋で購入して家で回してみる、ベールを上げる、上がった音がする、ハンドルを回す、ベールが戻ってカーンという音がする、アァーSHIMANOだ・・・、この一連の動作がとても気持ちが良い、なぜか気持ちが良いのだ。
ゴチャゴチャうるさいと、なぜか思わないオレが不思議だ。
こういった造りは本当にシマノは上手い、お世辞抜きで上手い。
【シマノと大阪】
シマノは大阪の会社だ、オレには大阪に友人、知人、親類はいない、けれども、シマノには時々大阪の文化を強烈に感じる瞬間がある、理由は判らない、判らないのだ。
松下電器、パナソニックは大阪にある、そのパナソニックは内に「大阪」を秘めた会社だと思っている、だからこそ激動の昭和、平成を生き抜いて来られたと思う。
【私の知らない世界・・・大阪】
大阪の文化って何だろう?、東北の秋田に住むオレにとって、一度も行ったことのない大阪は「私の知らない世界」なのだ。
けれども考えてみる、きっと心の意識しない領域をキッチリ掴んで離さない・・・のではないのか、捕まえられた本人さえ判らないくらい巧妙に。
【東北の師団と大阪の師団】
昔アメリカと日本が、パプア・ニューギニアでドンパチやっていたとき面白い話がある。
米軍は日本の司令部を集中爆撃して、指揮系統をズダズダにして日本軍の兵力を弱めようとした。
ところが、ところが日本軍司令部の機能を麻痺させると、逆に日本軍は強くなると米軍はいっているのだ。
つまり上からの命令より、各自勝手にやっている方が日本軍は強かったらしい。
特に、関西系の人間が多くいる部隊はその傾向が強かったみたいだ。
終戦間近になると精神主義に固まってしまい、上からの命令で嫌とはいえず、この通りにやるなと強く思い作戦を打電するのだけど、東北人の部隊はその作戦通りにやって、全滅になるのだそうだ。
ところが関西系の部隊は、そんなおバカな作戦はできないと否定し実行しない。(笑)
パプア・ニューギニアには東北の師団がいて、フィリピンには大阪の師団がいた。
大阪の師団は、特に上からの命令がない方が、各自機転を効かせて戦った。
なので、米軍からすれば手強かったのは大阪の師団で、作戦通りに戦った東北の師団は弱かったと米軍はいっている。
当時の日本の両師団の評価は、米軍とは逆になっていた、東北人はバタバタ死んでクンショーをもらっただけだ。
要約すると大阪は机上の空論より、行動の結果を優先するのだろう。
【シマノの真意ストラディック】
話を釣りに戻す。
ストラディックのスペックを見ていると、シマノの本心はここにあるのではないかを思ってしまう。
ここ、ストラディックを押さえていれば、自由に戦えると・・・そんな気がする。
メタルボディは弱いはずもなく歪まない、ハンドルを回せば他の選択肢はないと思えるほど、これを選んだ事が正解であることを告げる。
偉大な汎用機種と成れるか?、ステラ、ツインパワーでコケてもストラディックが健在ならば、やり直しは効くはずだ、ゼヒ、是非とも「偉大な汎用機種」の道を歩んでもらいたい。
渓流釣り解禁前に、一度海に行ってみたいと思っている、ストラディックを持って。
で、最後にストラディックの箱を開けてビックリ、ハンドルも本体も裸のまま箱に入っているのだ。
「ホヘーーーーーー」せめてサ、薄ーーい、ビニール袋でいいから、入れてヨ。
これからシマノを背負って立つ機種なんだからサー、「馬子にも衣装」って、知っているよネーー。
ユーザーの恨み辛みは、こんなとこから始まるんだからサーー。(^_^)